簿記

簿記検定試験にチャレンジしてみよう!実施時期、合格率についてまとめました。

以前の記事簿記を勉強しよう!で触れたように簿記の試験にはいくつかの種類があります。
簿記検定に合格すると入試、就職、転職で評価されやすくなります。
また、上位の公認会計士や税理士試験を目指している方には導入や力試しとしてはピッタリだと思います。
今回は簿記検定を受けてみたい方向けに各検定試験の詳細について詳しく見ていこうと思います。

日商簿記

簿記検定の中で一番メジャーな検定試験です。受検をするのであればこちらの検定試験を受検されることをオススメします。

上位の会計資格の登竜門のような検定で、私も過去に受検したことのある検定です。

日商簿記の各級の検定料、合格率及びレベル

検定料(税込)合格率試験日レベル
1級7,850円10%程度2月、11月極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。 合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。
2級4,720円20%程度2月、6月、11月経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
3級2,850円50%程度2月、6月、11月業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。 基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
簿記初級2,200円50%程度ネット試験です。業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが日常業務をこなすための基礎知識。簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解し、業務に利活用することができる。
原価計算初級2,200円90%程度ネット試験です。業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが事業の収益性を把握するための基礎知識。原価計算の基本用語や原価と利益の関係を分析・理解し、業務に利活用することができる。

3級は2020年12月14日(月)から、2級は2020年12月21日(月)からネットによる試験が開始しているようですので、より受検しやすい環境になってきました。

また、簿記初級、原価計算初級から検定が用意されていますが、3級からスタートしてしまっても大丈夫です。

なお、日商簿記1級の合格者には税理士試験の受験資格が与えられます。

全経簿記

検定料(税込)合格率試験日
上級7,800円20%程度2月、7月
1級-商業簿記・会計学2,600円40%程度2月、5月、7月、11月
1級-原価計算・工業簿記2,600円60%程度2月、5月、7月、11月
2級-商業簿記2,200円45%程度2月、5月、7月、11月
2級-工業簿記2,200円75%程度2月、5月、7月、11月
3級2,000円70%程度2月、5月、7月、11月
基礎簿記会計1,600円70%程度2月、5月、7月、11月

日商簿記の次に有名な試験が全経簿記です。

3つの簿記検定のなかで一番回数の多い試験でチャンスは多いのはありがたいですね。

また、全経簿記はネット試験は行われていないようです。

なお、全経上級の合格者についても税理士試験受験資格が与えられます。

全商簿記

検定料(税込)合格率試験日
1級-会計1,300円40〜50%程度1月、6月
1級-原価計算1,300円40〜50%程度1月、6月
2級1,300円50%程度1月、6月
3級1,300円60%程度1月、6月

全商簿記は商業高校の方がよく受けられる試験です。

全商簿記はどの級でも試験の実施が年間2回です。

日商簿記のようにネットの試験は開催されないようです。

また、全商簿記の1級に合格しても税理士試験の受験資格は得られないのでここは注意です!

まとめ

以上3つの検定について、紹介しましたが、所長のおすすめとしては、日商簿記検定を受検することをオススメします。まずは、3級から受検し着実に一つずつステップアップして、簿記が楽しい、貸借が一致することが嬉しいと感じることようになったら、上位の会計資格を受験することとも検討してもいいかもしれませんね。

本日は以上です。