公認会計士

公認会計士短答式試験の直前期の過ごし方について紹介します。

短答直前期で点数がなかなか上がらなくて不安な方、緊張されている方へ向けて直前の勉強方法や過ごし方を書いていきたいと思います。
(私も短答式直前は胃腸炎になったり、突然使っていた電卓が壊れたりと色々なアクシデントを経験しましたが、今となってはいい思い出です)

勉強のペース

私の勉強のペースは、試験一週間前までは夜遅くまで予備校の自習室まで残って勉強していました。そこからペースを落としてなるべく試験日に起きる時間を目処に起きて、夕方くらいには勉強を切り上げて家に帰っていました。

冒頭でも書きましたが、私は本試験前に胃腸炎にかかってしまい、本番では自分の実力を出しきれずに悔しい思いをしたこともありました。

本番はやはり体調を万全にしていくことが重要です。試験一週間くらい前までは多少無茶しても大丈夫かと思いますが、直前に風邪などの病気にかかってしまうと本番までに体調が回復せずに本来の実力を出しきれずに終わります。

なので、本番の一週間くらい前から徐々に勉強のペースを落としていき、最後の一週間は今までやってきた勉強の復習・忘却しないように知識の維持を行うなどの調整程度にとどめておくことをおすすめします。

直前で使った教材

短答式の勉強で使っていた教材は答練と早まくりシリーズです。

短答式答練の使い方としては、一回本番と同じ時間配分で解く。

解いたらすぐに丸つけをすると思いますが、点数が良かったからといって喜んではいけません。答練の問題を実力で解答できたもの、勘で正解したもの、出来なかったものと区分して、勘で正解したものと、出来なかったものはすぐに復習するようにしましょう。

これは、当たり前ですが本番ではいかに点数を取って来るかが重要ですので、勘で点数が取れて合格点に達すればオッケーですが、答練は確実に点数を取るための練習ですので、勘で点数が取れたものは結局正解の仕方がわからない問題ですので、出来なかった問題と合わせてじっくり復習をしましょう。

そして、試験2週間前には、全ての問題をもう一回一通り解いて、それでも出来なかった問題を再び復習するといった形で答練を使用していました。

次に使用した教材はTAC出版から出ている下記の早まくりシリーズです。

早まくりシリーズはいずれも最初の1周目は、一通り解く。その上で出来なかった問題には印を付けておきました。(私は出来なかった問題には細い付箋を貼っていました。2周目以降の復習で出来なかった問題にすぐにアプローチできるので便利です。)2周目以降は付箋を貼った問題のみを解いていって、出来た問題については付箋を剥がしていました。これを何周も続けていって付箋が全て剥がれたら終了といった具合にやりこんでいました。

そして、企業法の中の商法と金商法だけは直前に全ての問題を何周かやりました。これは、本番では商法と金商法で2問ずつ問題が出ますが、早まくりの問題数が少なく(要するに割と出やすい問題が絞られている)、得点源にしやすい問題であることから確実に点数を取る戦略にしていたためです。なので、商法と金商法を苦手にする受験生は多いかと思いますが、ここは確実に取っていくことをおすすめします。

あとは、試験用マークシートシャープペンも直前期で少し練習しましたw

模試の使い方

短答式試験の約1ヶ月前には各予備校の公開模試が開催されます。模試の使い方は私は2つあると思っています。

  1. 受験生の中での自分の位置を把握する。
  2. 試験に出題されるであろう論点を確認する。

の2点です。

受験生の中での自分の位置を確認する

この試験は、相対試験で上から何人が受かると決まっている試験ですので、順位が何位であるかがとても重要です。普段、自分の通っている予備校の中での順位しかわかりませんが、公開模試は他の受験予備校からも受験生が受けに来ることからもより大きい母集団の中での順位がわかるので、大切に受験してください。

ただ、公開模試は試験数週間前の実力を測るものであり、点数や順位が悪くても凹むことはありません。寧ろ伸び代があるくらいに捉えておいた方が精神衛生的にもいいと思います。

また、あくまで私見ですが、公開模試は本試験よりも少し難し目に作成されていると思います。本試験では公開模試よりも1割程度点数が良かったです。

試験に出題されるであろう論点を確認する。

2つ目は試験に出題されるであろう論点を確認するということです。

予備校の公開模試は予備校の威信をかけて出題予想をしているため、公開模試で出題された論点は本試験にも出やすいと考えられます。公開模試が終わったら、早めに解答をもらい解き直しをしながら周辺論点も併せて確認することをおすすめします。

まとめ

短答式試験の直前は焦ってしまって何をすれば良いかわからなくなってしまうものですが、体調を万全にして、今までやってきた教材をじっくりやってあげるだけで十分合格できるものです。決して、新しい問題集に手を出すようなことはしないほうがいいです。

それでは皆様の健闘を祈ります。

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