公認会計士が宅建を3ヶ月で一発合格した勉強法【スタディング活用】
公認会計士が宅建を3ヶ月で一発合格した勉強法【スタディング活用】
「不動産業界未経験・法律知識ゼロ・監査法人勤務中」
この状態から8月のお盆休みをスタートに約2ヶ月で宅建試験に一発合格しました。
宅建の合格率は例年15%前後。決して簡単な試験ではありません。しかし適切な教材と勉強法を選べば、働きながらでも短期間で合格できる試験だと実感しています。
この記事では、私が実際にやった勉強法を時系列で全て公開します。
なぜ宅建を受験したのか
きっかけは仕事でした。
私は監査法人に勤務する公認会計士ですが、不動産業界のクライアントの監査を担当することになりました。不動産取引の実務を理解するためには、宅建の知識が不可欠だと判断し、受験を決めました。
当時の私の状況はこうです。
- 不動産業界での勤務経験:なし
- 法律の勉強経験:なし(公認会計士試験の選択科目に民法があるが、私は経営学を選択していたため)
- 使える勉強時間:通勤時間と帰宅後の少し(監査法人勤務は忙しい)
はっきり言って、不利な状況からのスタートでした。
勉強期間・学習時間
開始時期:8月お盆休み(試験まで約2ヶ月)
- 平日:通勤時間を中心に1日1.5時間程度
- 試験直前(9月後半〜10月):土日も3〜4時間確保
合計学習時間はおよそ150〜180時間程度です。
監査法人は繁忙期になると残業が増えます。平日はまとまった時間を取れないことも多く、通勤中のスマホ学習を軸にせざるを得ませんでした。だからこそ、スマホ一台で完結するスタディングを選んだのは正解でした。
インプット:スタディングの講義のみ
インプットはスタディングの宅建士合格コース一本に絞りました。
市販の参考書を独学で読むことも検討しましたが、法律の知識が全くない状態では何を読んでいるかわからなくなると判断しました。講義形式であれば先生が説明してくれるため、知識ゼロでもスムーズに理解できます。
勉強する分野の順番はこうしました。
①民法等 → ②宅建業法 → ③法令上の制限 → ④税・その他
時間のかかる民法を最初に着手するのがポイントです。後回しにすると試験直前に時間が足りなくなります(それでも私は最後まで民法に苦労しましたが…)。
各分野の講義は1コマ10分前後なので、通勤電車の中でちょうど1〜2コマ視聴できます。講義を聞いた直後にスマート問題集を解いて理解度を確認するサイクルを繰り返しました。
スタディングが特に役立ったのは、間違えた問題を自動で抽出して復習できる機能です。忙しい中で効率よく弱点を潰せたのはこの機能のおかげです。
アウトプット①:TAC一問一答セレクト600
インプットと並行して、アウトプットにはTAC出版の一問一答セレクト600を使いました。
使い方はシンプルです。
- 1周目:全問解いて間違えた問題にチェックを入れる
- 2周目以降:チェックが入った問題だけを繰り返す
- チェックがなくなるまで徹底的につぶす
この問題集で「自分がインプットできていない箇所」が明確になりました。特に民法の問題は1周目のチェックだらけで、自分の理解の浅さを痛感しました。
(当時は600問でしたが、現行品は1,000問に増えています)
アウトプット②:スタディングのテーマ別過去問集(13年分)
アウトプットで一番効果があったと感じているのがこれです。
スタディングの宅建士合格コースには13年分のテーマ別過去問集がついています。年度別ではなくテーマ別に13年分を一気に解くのがポイントです。
例えば「宅建業法の重要事項説明」というテーマだけ13年分まとめて解くと、どの論点が繰り返し出題されているかが自然とわかります。頻出論点が体に染み込む感覚がありました。
年度別に解いていると気づきにくい「このテーマは毎年必ず出る」という感覚が、テーマ別過去問集では自然とつかめます。
直前対策:試験1ヶ月前からの過ごし方
①スタディングの直前対策講座(有料オプション:5,940円)
これはスタディングの宅建士合格コースには含まれていない有料オプションです。本試験50問の出題予想論点を約3時間で一気に解説してくれます。
竹原先生のレジュメが非常にコンパクトにまとまっており、試験当日の電車の中や試験会場でも直前確認に使えました。スタディングを使っている方には強くおすすめします。
②スタディングの合格模試
頻出問題と改正論点が中心に出題される模試です。私が受けた本番でも、模試と類似した問題が複数出題されていました。
私は試験前日の最終確認もこの模試で行いました。頻出問題と改正論点の最終チェックに最適です。
③TACの直前予想問題集
余裕がある方向けです。重箱の隅をつつくような問題が多い印象で、学習が進んでいない方は手を付けなくても良いと思います。私は一通り解きましたが、優先度は低めです。
民法との戦い:最後まで苦労した正直な話
正直に言います。民法は試験直前まで苦労しました。
法律の勉強が全くの初めてで、「物権」「債権」「代理」といった概念が最初はほとんど頭に入ってきませんでした。
結果的に民法で完璧な得点は取れませんでしたが、他の分野(宅建業法・法令上の制限・税その他)で均等に得点することで補いました。
民法が苦手な方へのアドバイスとして、完璧を目指すより「頻出論点だけ確実に押さえる」戦略がおすすめです。民法は10問出題されますが、全問正解を目指す必要はありません。6〜7問取れれば十分です。
合格して気づいたこと・役立ったこと
2021年度の宅建試験に一発合格できました。不動産業界未経験・法律ゼロからのスタートだったので、素直に嬉しかったです。
合格後に実際に役立ったことは2つあります。
①監査実務で不動産知識が向上した
不動産会社の監査で、重要事項説明書や不動産取引の仕組みをすんなり理解できるようになりました。クライアントとの会話でも宅建の知識が直接活きる場面が増えました。
②履歴書・キャリアの幅が広がった
公認会計士に加えて宅建士の資格を持つことで、不動産業界に特化した会計アドバイザリーやコンサルティングへのキャリアの選択肢が広がりました。
私の勉強法まとめ
| 時期 | やること |
|---|---|
| 8月お盆〜9月 | スタディング講義視聴+スマート問題集(インプット) |
| 8月〜9月 | TAC一問一答600+スタディングテーマ別過去問(アウトプット) |
| 9月〜試験直前 | スタディング直前対策講座・合格模試 |
| 試験前日 | スタディング合格模試で頻出・改正論点の最終確認 |
使った教材
- スタディング宅建士合格コース(メイン)
- スタディング直前対策講座(オプション)
- TAC一問一答セレクト600
- TACの直前予想問題集(余裕があれば)
宅建を検討している方へ
宅建は合格率15%と難しく見えますが、出題パターンが決まっており、正しい教材で繰り返し勉強すれば必ず合格できる試験です。
監査法人勤務という多忙な環境でも、通勤時間のスキマ学習を積み重ねて2ヶ月で合格できました。不動産業界への就職・転職、キャリアアップを考えている方はぜひ挑戦してみてください。
まずはスタディングの無料お試しから始めてみることをおすすめします。
※本記事の試験情報は2021年度時点のものです。試験範囲・合格基準は変更される場合がありますので、最新情報は(一財)不動産適正取引推進機構の公式サイトでご確認ください。
【筆者プロフィール】現役監査法人勤務の公認会計士・宅地建物取引士。CPAラボ(cpalabo.com)にて会計・簿記・キャリア・お金に関する情報を発信中。