簿記の通信講座おすすめ比較【スタディング・フォーサイト・クレアール】|価格・学習スタイル・サポート体制を公認会計士が解説
「簿記の勉強を始めたいけど、独学だと続けられるか不安…」「通信講座を使いたいけど、スタディング・フォーサイト・クレアール、結局どれを選べばいいの?」
簿記(ぼき、日々の取引を帳簿に記録し、会社やお店の経営成績・財産状況を明らかにするための技術)は独学でも学べますが、初めて学ぶ方にとっては「何から手をつければいいかわからない」「モチベーションが続かない」といった壁にぶつかりやすいのも事実です。そこで選択肢に挙がるのが通信講座ですが、有名な講座だけでも複数あり、価格や学習スタイルもさまざまなため、どれを選べばよいか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
この記事では、監査法人に勤務する現役の公認会計士が、簿記の通信講座として人気の高いスタディング・フォーサイト・クレアールの3社を、価格・学習スタイル・サポート体制の観点から比較し、それぞれどんな人におすすめかを解説します。
独学と通信講座、どちらを選ぶべき?
通信講座を比較する前に、まず「そもそも独学ではダメなのか」を整理しておきましょう。
簿記3級・2級は独学でも十分合格を狙える試験で、費用を抑えたい方には独学も有力な選択肢です。独学のメリット・デメリットや、勉強に必要なテキスト・電卓などの教材については、以下の記事で詳しく解説しています。
一方、独学で挫折した経験がある方、仕事や家事・育児で忙しくまとまった学習時間を確保しにくい方、「わからないところをすぐ質問できる」という安心感がほしい方には、通信講座がおすすめです。通信講座は独学より費用がかかりますが、出題ポイントを効率的に学べるぶん、学習時間を短縮しやすいというメリットがあります。
簿記3級・2級はどれくらいの勉強時間が必要?
通信講座を選ぶ前に、自分がどの級を目指すのか、どれくらいの勉強時間がかかるのかを把握しておくことも大切です。
簿記検定には3級・2級・1級とレベルがあり、初めて簿記を学ぶ方の多くはまず3級から挑戦します。簿記検定全体の種類・特徴は、以下の記事で解説しています。
簿記3級・簿記2級それぞれの勉強時間の目安は、以下の記事で詳しく解説しています。通信講座を使うと、出題ポイントを効率的に学べるため、独学より学習時間を短縮できるのが一般的です。
目指す級と勉強時間の目安が見えてきたら、いよいよ具体的な通信講座選びです。
【比較表】スタディング・フォーサイト・クレアールの価格・特徴
簿記の通信講座を選ぶときは、主に価格・学習スタイル・サポート体制の3点を比較するのがおすすめです。3社の特徴を一覧表にまとめました。
| 項目 | スタディング | フォーサイト | クレアール |
|---|---|---|---|
| 学習スタイル | スマホ完結型。1講義5〜10分、倍速再生も可能 | フルカラーテキスト+講義動画。学習管理システム「ManaBun」でスケジュール管理 | Web通信講座中心。スマホ・PCでスキマ時間に学習可能 |
| 簿記3級の価格目安 | 4,000円前後〜(税込) | 16,000円台〜(税込・送料別) | 16,000円前後〜(税込) |
| 簿記2級の価格目安 | 20,000円前後〜(税込) | 30,000円台〜(税込・送料別) | 50,000円台〜(税込) |
| 3級・2級セット | あり(単科より割安) | あり(3万円台後半〜が目安) | あり(5万円台後半が目安) |
| 質問サポート | チケット制。コースにより枚数が異なり、追加購入も可能 | 回数に上限があるコースが中心。平均質問数は少なめとされる | 回数無制限(電話・メール・Web)。担任制で個別相談も可能 |
| 学習法の特徴 | コスパ重視・スキマ時間活用に特化 | 「合格点主義」(合格ラインを効率よく超える設計) | 「非常識合格法」(出題可能性の高い範囲に絞った学習) |
※価格は執筆時点で確認できた目安です。キャンペーンや料金改定により変動するため、最新の価格・キャンペーン情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。
3社それぞれの特徴とおすすめな人
比較表を踏まえて、3社それぞれの特徴とおすすめな人を詳しく見ていきましょう。
スタディング|スマホ完結型でとにかく安く学びたい人向け
スタディングは、スマートフォン1台で講義視聴から問題演習まで完結できる通信講座です。1講義が5〜10分程度と短く区切られているため、通勤・通学のようなちょっとしたスキマ時間にも取り組みやすいのが特徴です。
価格の安さも大きな魅力です。駅前に教室を構えないなど、合格に直接関係のないコストを抑えることで、3社の中でも特に低価格な受講料を実現しています。サポート面では、疑問点を講師に質問できる「Q&Aチケット」が用意されており、コースによって同梱される枚数が異なります(使い切った場合は追加購入も可能です)。
こんな人におすすめ
– とにかく費用を抑えて簿記の学習を始めたい人
– スマホひとつで、通勤・通学時間などのスキマ時間に学習を進めたい人
– 独学に不安はあるが、通学講座ほどの費用はかけたくない人

フォーサイト|「合格点主義」で効率よく学びたい人向け
フォーサイトは、フルカラーのテキストと専用スタジオ撮影の講義動画を組み合わせて学習を進める通信講座です。「合格点主義」を掲げ、満点ではなく合格ラインを効率よく超えることに絞ったカリキュラムが特徴です。
学習管理システム「ManaBun(マナブン)」では、スケジュールの自動作成や学習進捗の確認をスマートフォンで行えます。質問対応は回数に上限があるコースが中心ですが、公式には受講生1人あたりの年間平均質問数は少なめと案内されており、通常の学習で困ることは少ないとされています。
条件を満たす講座は、教育訓練給付制度(一定の条件を満たす方が対象講座を受講した場合に、受講料の一部が国から支給される制度)の対象になる場合があります。対象講座・支給条件は変更されることがあるため、利用を検討する場合は公式サイトやハローワークで最新情報を確認してください。
こんな人におすすめ
– フルカラーテキストなど教材の見やすさを重視したい人
– 満点ではなく合格ラインを効率よく超えたい人
– 学習スケジュールの管理を自動化したい人
フォーサイトの詳しい講座内容・最新の価格は、公式サイトでご確認ください。
クレアール|質問し放題の手厚いサポートを求める人向け
クレアールは、Web通信講座を中心に、スマホやパソコンでスキマ時間に学習を進められる通信講座です。長年の受験指導データをもとに、出題可能性の高い範囲に学習内容を絞り込む「非常識合格法」を掲げ、効率的に合格を目指すカリキュラムが組まれています。
最大の特徴はサポート体制の手厚さです。受講生ごとに専任講師がつく「担任制」を採用しており、電話・メール・インターネットのいずれでも質問回数に制限がありません。独学や他の通信講座で「わからないところが解消できず挫折した」という経験がある方には、心強いサポート体制といえるでしょう。
こんな人におすすめ
– わからないところを納得いくまで質問して解消したい人
– 専任講師に学習の進め方を相談しながら進めたい人
– 価格よりもサポートの手厚さを優先したい人
クレアールの詳しい講座内容・最新の価格は、公式サイトでご確認ください。
【目的別】あなたに向いている通信講座はどれ?
最後に、重視するポイント別におすすめの講座を整理します。
| 重視するポイント | おすすめの講座 |
|---|---|
| とにかく費用を抑えたい | スタディング |
| スマホだけで学習を完結させたい | スタディング |
| 教材の見やすさ・要点整理のわかりやすさを重視したい | フォーサイト |
| 学習スケジュールの管理を自動化したい | フォーサイト |
| 質問回数を気にせず納得いくまで相談したい | クレアール |
| 専任講師に個別に相談しながら進めたい | クレアール |
どの講座も、無料の資料請求や講座内容の一部を試せるお試し体験を用意していることが多いため、価格やカリキュラムの雰囲気を実際に確認してから申し込むと、受講後のミスマッチを防ぎやすくなります。
通信講座を選ぶときの注意点(公認会計士としての視点)
通信講座選びで後悔しないために、次の点にも注意しておきましょう。
– 価格だけで選ばない:安さだけで選ぶと学習スタイルが自分に合わず、続かなくなることがあります。価格・学習スタイル・サポート体制の3点をバランスよく確認しましょう。
– キャンペーン時期を確認する:各社は試験の申込時期や年度の変わり目に割引キャンペーンを実施することがあります。急ぎでなければ、申し込み前に公式サイトで確認しましょう。
– 資料請求・無料体験を活用する:テキストのデザインや講師との相性は、実際に見てみないとわからない部分も多くあります。多くの講座で資料請求や一部無料視聴ができます。
– 教育訓練給付制度の対象かを確認する:条件を満たすと受講料の一部が支給される場合があります。対象講座・条件は変更されることがあるため、公式サイトで確認しましょう。
まとめ
簿記の通信講座として人気の高いスタディング・フォーサイト・クレアールを、価格・学習スタイル・サポート体制の観点から比較しました。
– スタディング:スマホ完結型で、3社の中でも特に価格が安い。スキマ時間を活用したい人・費用を抑えたい人向け
– フォーサイト:フルカラーテキストと「合格点主義」のカリキュラムが特徴。教材の質・効率のよさを重視したい人向け
– クレアール:「非常識合格法」と、質問無制限・担任制の手厚いサポートが特徴。サポートを重視したい人向け
どの講座を選んでも、簿記3級・2級の合格に必要な学習内容そのものは大きく変わりません。最終的には、自分が無理なく続けられる価格帯・学習スタイル・サポート体制を優先して選ぶことが、挫折を防ぎ、合格への近道になります。
まずは気になる講座の資料請求や無料体験から試してみて、自分に合うかどうかを確認してみてください。
※本記事の価格・サービス内容は執筆時点の情報です。最新の料金プラン・キャンペーン情報は各社公式サイトでご確認ください。
【筆者プロフィール】現役監査法人勤務の公認会計士。CPAラボ(cpalabo.com)にて会計・簿記・キャリア・お金に関する情報を発信中。




