【社会人向け】簿記2級の勉強スケジュール|1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月プラン別に公認会計士が解説

「社会人で簿記2級を取りたいけど、何ヶ月かかる?」「どんなスケジュールで進めればいい?」

この記事では、公認会計士として働きながら複数の資格を取得した筆者が、社会人向けに現実的な勉強スケジュールを解説します。


社会人が簿記2級に合格するのに必要な勉強時間

前提必要時間
簿記初学者250〜300時間
簿記3級取得済み150〜200時間

1日の勉強時間ごとの目安は以下の通りです。

1日の勉強時間目安期間
1時間5〜8ヶ月
2時間3〜4ヶ月
3〜4時間2〜3ヶ月
6時間以上1ヶ月

社会人の現実的なラインは1日2時間・3ヶ月です。


スケジュール別プラン

3ヶ月プラン(1日2時間)|最も現実的

社会人に一番おすすめのプランです。無理なく継続できます。

1ヶ月目:商業簿記の基礎固め

内容
1週目商業簿記の仕訳・勘定科目の基礎
2週目特殊仕訳(手形・有価証券・固定資産)
3週目決算整理・精算表
4週目財務諸表の作成・1ヶ月の復習

2ヶ月目:工業簿記の集中学習

内容
1週目工業簿記の基礎・費目別計算
2週目個別原価計算・総合原価計算
3週目標準原価計算・差異分析
4週目直接原価計算・CVP分析

3ヶ月目:過去問演習と弱点補強

内容
1週目過去問1〜3回分(時間を計って解く)
2週目苦手分野の集中復習
3週目過去問4〜6回分・模擬試験
4週目最終確認・直前対策

2ヶ月プラン(1日3〜4時間)

仕事の繁忙期を避けて短期集中したい方向け。土日を活用できる方に向いています。

1ヶ月目:商業簿記+工業簿記の基礎

  • 1〜2週目:商業簿記(仕訳・決算)
  • 3〜4週目:工業簿記(費目別・個別原価計算)

2ヶ月目:工業簿記応用+過去問演習

  • 1〜2週目:工業簿記(標準・直接原価計算)
  • 3〜4週目:過去問5回分以上・弱点補強

1ヶ月プラン(1日6時間以上)

有給を活用する・試験直前の追い込みなど、かなりハードなプランです。

  • 1週目:商業簿記の全範囲インプット
  • 2週目:工業簿記の全範囲インプット
  • 3週目:過去問演習・弱点把握
  • 4週目:苦手分野集中・模擬試験

社会人が通常の勤務をしながら1ヶ月合格は相当難しいです。現実的には「3ヶ月プランで進め、ラスト1ヶ月を追い込み期間にする」ほうが合格率が上がります。


連結会計は捨てるべきか?

「簿記2級の連結会計は捨てる」という情報をよく見かけます。

結論:捨てるのはリスクが高い

連結会計は出題比率が高く、近年の試験では第2問・第3問で連結が出ることが増えています。捨てると合格点(70点)に届かないリスクが上がります。

ただし完璧を目指す必要はありません。以下の優先度で学習しましょう。

  1. 連結修正仕訳の基本(開始仕訳・のれん償却)→ 必ず押さえる
  2. 成果連結(内部取引消去)→ できれば押さえる
  3. 持分法・段階取得 → 余裕があれば

「完全に捨てる」より「基本だけ取る」作戦のほうが現実的です。

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おすすめの学習ツール

CPAラーニング(無料)

CPA会計学院が提供する無料の学習プラットフォームです。簿記2級の講義動画が無料で見放題のため、まず試してみるのに最適です。

費用をかけずに始めたい方・独学の補助として使いたい方におすすめです。

→ CPAラーニング公式サイト(https://www.cpa-learning.com/

スタディング(有料・コスパ重視)

スマホで隙間時間に学習できます。1講義が5〜10分と短いので、通勤時間を活用しやすい。筆者も実際に使っていました。


社会人がつまずきやすいポイント

①工業簿記の概念が馴染みにくい 商業簿記は日常の取引に近いので理解しやすいですが、工業簿記は製造業の原価計算が中心で、概念が掴みにくい方が多いです。最初は全体像をつかむことを優先し、細かい計算は後から練習するのが効率的です。

②スケジュール通りに進まない 仕事の繁忙期や残業でスケジュールが崩れがちです。「遅れたら取り戻す」より「遅れを織り込んだ余裕のある計画を立てる」ことが重要です。試験日の1ヶ月前には過去問演習に入れるよう逆算して計画しましょう。

③直前期に焦って新しいことをやり始める 試験2週間前には新しいテキストや教材には手を出さず、やり慣れた問題の復習に徹することが大切です。


まとめ

プラン1日の勉強時間期間向いている人
3ヶ月2時間3ヶ月無理なく継続したい社会人
2ヶ月3〜4時間2ヶ月土日をフル活用できる人
1ヶ月6時間以上1ヶ月有給活用・追い込み期間

まず無料のCPAラーニングで学習をスタートし、効率を上げたい場合はスタディングの活用を検討してみてください。

試験はCBT方式(テストセンターで随時受験)と統一試験(年3回:6月・11月・翌2月)の2方式があります。CBT方式なら自分の都合に合わせて受験日を設定できるため、スケジュールを組んでから受験日を予約するのがおすすめです。

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